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ペコペコ 

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お腹すいたがな

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ちょいさむ 

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まだ暖かい 

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ええ天気やあーエルニィーニョ万歳 

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数年の時を経て「吉野家」 

「並ひとつとね、お新香頂戴」
店員が湯飲みをカウンターにおいて注文を厨房へ通す
新香に醤油を少したらして、七味を振りかけて牛丼が届くまでの数十秒の間
ふた口程たべる。女の店員が牛丼を黒塗りの四角いお盆に載せて持ってきた
「お盆かあ、この店も上品になっちまったなあ」ついぼそりとつぶやく
「お客さんどこかで…」店員が俺の顔を覗き込むと同時に俺は言った
「さくらっ!お前さくらじゃないか!」目の前の店員は妹のさくらだ
その店員は俺の顔を覗き込んだまま叫んだ「おにいちゃん!!」

妹 「スーツなんか着込んでるからわからなかったわよ」
俺 「何を言ってるんだいお兄ちゃんは、昔からスーツじゃないか」

久しぶりの兄弟の再会だが、ひっきりなしに客が出入りしている
俺は牛丼をほおばりつつも、思いがけない再開に興奮してまくし立てる

俺 「だいたいなんでおまえが、こんなところで働いてるんだよ」
妹 「おにいちゃん何にもわかってないのね、いろいろ大変なのよ
   あんな古びたお店はとっくに潰れちゃったし、でも生活は続くし
   だいたいネクタイなんかしちゃって、バナナ売りはもうやめたの?」
俺 「それがよ、ネットっていうの?新しい世界が水にあっちまってよ
   俺が口上くっちゃべるより物が売れちまいやがんだな」

俺は最後の大きめな一口をいっきにかきこみ、のどに詰まらせる
それを見てあわてて、さくらがお茶を持ってくる
持ってきたお茶をこれまた一気に俺は飲み干そうとする

俺 「あちちちちっ!ばかやろう!やけどするじゃねえか」

店内に響き渡る大きな俺の声で一瞬店中がシンとする

俺 「おあいそ!」
妹 「十年近く現れないから皆も心配してたんだから、
   一度顔を見せにに来てよ、はいおつり」
俺 「もうそんなにたつかな、そうだな正月には顔を出すよ
   じゃあな、体壊すなよ、達者でな」

カウンターを背にして店を出ようとする俺に声をかけるさくら

妹 「お兄ちゃん!」

俺足を止めて振り向く

妹 「お兄ちゃんも体に気おつけて、大丈夫だとは思うけど
   今度のお正月はみんなで待ってるから」
俺 「おう!」

俺は吉野家を出て車へと向かう、高級車のリムジンから男が降りてきて
後部座席のドアをあけ頭をたれる、そして俺はそれに乗り込む。
車を走り出させた運転手が吉野家の感想を聞いてきた
「どうでしたわが青春の吉野家は、」そして俺は答える
「やっぱりうまいね、完璧にうまいんだけどね、なんだかアベックだとか
 家族連れだとかいて、違う家に帰ってきたようなそんな感じだったね」
運転手も俺と同じ世代なのでいくらか空気が伝わったのか同情してくれた
「昔は店に入った瞬間に注文して座ると同時に丼が出てきたもんですがねえ」
「そうだよねえ」俺は相槌をうった
車の窓からは、今の時代のきれいな形をした車たちがすごい速さで
走り抜けていくのが見えている、まるで他人事のように思えていたが
俺もその中の一台に乗ってしまっていたのだ
「わが青春の吉野家」俺はつぶやいた。

※「わが青春の吉野家」という言葉は
  松本零士の「わが青春のアルカディア」にリスペクトされてますよ

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